使い捨ておせち容器の選び方|重箱・一段のメリットを比較

おせち料理を華やかに演出する「おせち容器」の選び方を徹底解説!
また、重箱と一段タイプのメリット・デメリット、人数別サイズや素材の特徴まで詳しくご紹介します。
失敗しない使い捨て容器の選び方!お正月準備にとっても役立ちます。

おせち料理の容器とは

新年を祝うおせち料理を、より一層華やかに彩るのが「おせち容器」です。
伝統的な重箱から手軽な使い捨てタイプまで、その種類は多岐にわたります。おせち容器は単に料理を詰めるだけでなく、料理を美しく見せ、お正月の特別な雰囲気を演出する大切な役割を担っています。

最近ではデパートやホテルでおせちを予約して、忙しい年末をお家でゆっくりされるかたも増えてきています。そんなおせち購入者の意を汲んだ形で、おせちを販売する側もデパートや有名料亭のみならず、個人経営の小規模店舗も腕をふるったオリジナリティあふれるおせちの販売にチャレンジされています。

今回のブログは、そんな「おせちの販売形態を変えてみようかな」「おせちの販売にチャレンジしてみようかな」という方に良いヒントになればと思います。

まずは、おせち容器の基本的な種類やそれぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

おせち容器の主な種類と特徴

おせち容器と一言でいっても、形状や素材によって見た目の印象や使い勝手は大きく異なります。

種類主な素材特徴
重箱(じゅうばこ)漆器、木製、プラスチック製伝統的で格式高い印象を与えます。複数段に分かれており、料理を種類ごとに詰めやすいのが魅力です。「福が重なる」という縁起の良い意味を持っています。
一段重(いちだんじゅう)紙製、プラスチック製、木製一段で完結するため、モダンでおしゃれな雰囲気になります。少人数用やオードブル感覚で楽しむ場合に適しており、冷蔵庫での保存がしやすい点も便利です。
オードブル容器プラスチック製、紙製円形や多角形などデザインが豊富です。中央に仕切りがあるものが多く、洋風のおせちやパーティーメニューにも合わせやすい柔軟性があります。

使い捨て容器と繰り返し使える容器の違い

近年では、準備や後片付けの手間を省ける使い捨てタイプのおせち容器も人気を集めています。一方で、伝統的な漆器などの繰り返し使える容器には、独特の風合いと高級感があります。

種類メリットデメリット
使い捨て容器
(紙製・プラスチック製・木製など)
後片付けが簡単で衛生的に扱える点が最大の利点です。比較的手頃な価格で入手でき、軽量で持ち運びしやすいため、持ち寄りにも向いています。デザインも豊富に揃っています。繰り返し使えないため、毎年購入する必要があります。素材によっては、高級感や重厚感の面で繰り返し使えるタイプに劣る場合があります。
繰り返し使える容器
(漆器・木製など)
本格的で豪華な雰囲気を演出できるのが魅力です。大切に手入れをすれば長年愛用でき、家族の思い出とともに受け継いでいくこともできます。保温・保湿性に優れているものもあります。価格が高価なものが多く、使用後の洗浄や丁寧な保管が求められます。重量があるため持ち運びには向かず、傷や破損にも注意が必要です。

木具輪のおせち容器は使い捨て容器の「後片付けが簡単で衛生的に扱える」という利点と、木箱の持つ「本格的で豪華な雰囲気を演出できる」という利点を両方併せ持った容器になります。

おせち容器が持つ意味と役割

おせち料理を詰める容器、特に伝統的な「重箱」には、新年を祝うための大切な意味が込められています。容器が持つ意味を知ることで、おせちの準備がより一層感慨深いものになるでしょう。

重箱の「重ねる」という行為には、「めでたさを重ねる」「福が重なる」といった縁起の良い願いが込められています。このため、古くからお祝いの席で用いられる器として定着しました。

また、段ごとに詰める料理の種類がある程度決まっているのも特徴です。一般的に、一番上の「一の重」には祝い肴や口取り、二番目の「二の重」には焼き物、三番目の「三の重」には煮物といったように、料理を整理して美しく見せる役割も担っています。 このように、おせち容器は単に料理を入れるための器ではなく、新年の幸せを願い、日本の食文化を伝えるという重要な役割を持っているのです。

失敗しない使い捨ておせち容器 選び方の4つの基本

お正月準備のなかでも、おせち料理をどの容器に詰めるかは大切なポイントです。

近年人気が高まっている使い捨てのおせち容器は、後片付けが簡単なうえ、デザインも豊富で手軽にお正月気分を演出できます。

しかし、種類が多いため、どれを選べば良いか迷ってしまう方も少なくありません。ここでは、おせち作りで失敗しないための、使い捨て容器選びの基本的な4つのポイントを解説します。

食べる人数に合わせたサイズと段数

おせち容器を選ぶうえで最も重要なのが、サイズと段数です。
おせちを食べる人数と作る品数から、最適なサイズと段数を決めることが最初のステップです。

一般的に、お重のサイズは「寸(すん)」という単位で表され、1寸は約3.03cmです。人数に合わせた目安を知っておくと、大きすぎたり小さすぎたりする失敗を防げます。

伝統的なお重では「1人あたり1段」が目安とされていますが、品数を絞って作る場合や、取り分けやすさを重視する場合は、大きめの一段重を選ぶのも良いでしょう。

食べる人数推奨サイズ(目安)推奨段数(目安)特徴
1〜2人5.0寸(約15cm角)〜6.0寸(約18cm角)一段〜二段一人用おせちや、夫婦二人で楽しむのに最適なサイズ。品数を絞ってモダンに盛り付けたい場合にもおすすめです。
2〜3人6.5寸(約19.5cm角)二段〜三段最も一般的なサイズで、商品の種類も豊富です。家族で過ごすお正月の食卓にちょうど良い大きさです。
4〜5人7.0寸(約21cm角)〜8.0寸(約24cm角)三段大人数で集まる場合や、たくさんの種類のおせちを詰めたい場合に適しています。豪華で本格的な見た目になります。

木具輪のおせち容器は既製品サイズで6.5寸7寸をご用意しております。

素材で変わるおせちの印象

使い捨ておせち容器の素材は、主に「紙製」と「プラスチック製」そして高級路線の「木製」に分けられます。素材によって見た目の印象や価格、機能性が大きく異なるため、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。

素材印象メリットデメリット
木製高級感・伝統的・温かみ・本格的・ナチュラル・しっかりとした作り木の温もりを感じさせるデザインで、本格的なおせちの雰囲気を手軽に楽しめます。和洋どちらの料理にも合います。紙製やプラスチック製より価格が高くなる傾向があります。処分する際に少しかさばることがあります。
紙製カジュアル・ナチュラル・おしゃれ比較的安価で、デザインが豊富です。軽量で持ち運びやすく、使用後の処分も簡単です。プラスチック製に比べて耐久性や耐水性が劣る場合があります。汁気の多い料理を直接入れるのは避けた方が良いでしょう。
プラスチック製(PS)高級感・モダン・しっかりとした作り耐久性と耐水性に優れ、繰り返し使えるものもあります。漆器のような光沢があるものなど、高級感を演出できます。紙製よりも価格が高くなる傾向があります。処分する際に少しかさばることがあります。
木目調伝統的・温かみ・本格的木の温もりを感じさせるデザインで、本格的なおせちの雰囲気を手軽に楽しめます。和洋どちらの料理にも合います。素材自体は紙やプラスチックなので、それぞれの素材のデメリットを併せ持つ場合があります。

詰めやすさが格段にアップする仕切りの有無

おせち料理を美しく盛り付けるのは意外と難しいものです。そんな時に役立つのが「仕切り」です。仕切れるものがあれば、料理同士の味や色が混ざるのを防げるだけでなく、配置を決めるガイドにもなります。

料理の詰め方に自信がない方や、手早く準備を済ませたい方は特に、仕切り付きの容器を選ぶと間違いありません。

仕切りには、あらかじめ容器と一体になっているタイプや、十字や井桁に組むタイプ、料理ごとに使える小さなカップ型など、様々な種類があります。一体型は詰めるだけで形になるので初心者の方に特におすすめです。

木具輪のおせち容器金のカップを併用していただくタイプになります。カップタイプですと自由なレイアウトで盛り付けを楽しんでいただけます。

お正月気分を盛り上げるおしゃれなデザイン

おせち容器は、料理の味だけでなく、お正月の食卓全体の雰囲気を決める重要な要素です。せっかく手作りするなら、デザインにもこだわって選んでみてはいかがでしょうか。

おせち料理の内容や、ご家庭のインテリアに合わせてデザインを選ぶことで、お正月をより特別なものにできます。

おせち容器は重箱と一段どっちがいい?メリットとデメリットを比較

おせち容器を選ぶ際に、多くの方が悩むのが伝統的な「重箱タイプ」と、現代的で手軽な「一段タイプ」のどちらを選ぶかという点です。それぞれに魅力があり、どちらが優れているということではありません。

ご家庭のスタイルや作るおせちの内容によって最適な容器は異なります。

ここでは、それぞれのメリット・デメリットを詳しく比較し、あなたにぴったりの容器を見つけるお手伝いをします。

伝統的で豪華に見える重箱タイプのメリット

重箱タイプの一番の魅力は、なんといってもその見た目の華やかさです。段を重ねることで生まれる立体感は、お正月の食卓を格調高く、豪華に演出してくれます。古くからおせち料理に重箱が使われてきたのには、見た目以外の理由もあります。

まず、品数が多い本格的なおせち料理を、種類ごとに整理して詰められる点が挙げられます。「一の重には祝い肴と口取り、二の重には焼き物」といったように、段ごとに入れる料理を決めて詰めることで、味や香りが混ざるのを防ぎ、美しく仕上げることができます。また、段を重ねることには「福が重なる」「めでたさが重なる」といった縁起の良い意味も込められており、新年の始まりを祝うのにふさわしい容器といえるでしょう。 さらに、重ねることで蓋の役割を果たし、料理が乾燥しにくいという実用的な側面も持ち合わせています。親戚の集まりなど、フォーマルな場にも自信をもって持参できるでしょう。

モダンで取り分けやすい一段タイプのメリット

近年人気が高まっているのが、オードブル皿のような感覚で使える一段タイプの容器です。重箱ほど形式張らず、現代のライフスタイルにマッチした手軽さが魅力です。

最大のメリットは、蓋を開ければすべての料理が見渡せ、誰でも気軽に取り分けやすいことでしょう。特に小さなお子様がいるご家庭や、大人数で食卓を囲む際には、下の段の料理を取るために重箱を動かす手間がなく、スムーズに食事を楽しめます。詰める際も段ごとのルールを気にする必要がなく、彩りを見ながら自由にレイアウトできるため、盛り付けのハードルが低いのも嬉しいポイントです。

また、重箱に比べてかさばらないため、冷蔵庫での保存や使用後の収納がしやすいという利点もあります。夫婦二人やカップルなど、少人数でお正月を過ごす場合や、友人との持ち寄りパーティーなどカジュアルなシーンにもぴったりです。

木具輪ではおせち専用容器のほかにも、通年販売している内装紙付き、仕切り付きの桐弁当箱があります。少人数用でしたら、別売りカップの購入の必要のないこちらの容器もおすすめです。

桐箱高級弁当 6仕切 内寸252×168×H50㎜

知っておきたい重箱と一段それぞれのデメリット

メリットの多い重箱と一段タイプですが、それぞれにデメリットも存在します。どちらを選ぶか決める前に、両方の側面を理解しておきましょう。それぞれの主なデメリットを以下の表にまとめました。

タイプデメリット
重箱タイプ品数が少ないと隙間が目立ち、寂しい印象になりやすい。 詰めるのにコツが必要で、初心者には難しく感じることがある。 下の段の料理が取り出しにくい。 冷蔵庫内でスペースを確保するのが大変。 一段タイプに比べて価格がやや高めになる傾向がある。
一段タイプ重箱に比べると伝統的なお正月の雰囲気や特別感は演出しにくい。 多くの品数を詰め込むと、ごちゃごちゃした見た目になりがち。 仕切りが少ない場合、汁気のある料理の味が混ざりやすい。 豪華さや格式を求める場面には不向きな場合がある。

【タイプ別】おすすめの使い捨ておせち容器

おせち容器選びの基本を押さえたところで、ここからは具体的なタイプ別に、おすすめの使い捨て容器をご紹介します。

本格的な重箱タイプ

伝統的なお正月の雰囲気を大切にしたい方には、やはり重箱タイプがおすすめです。

数段に分かれていることで、料理を種類ごとに整理して詰めやすく、食卓が一気に華やぎます。

桐おせち重 6.5寸、7寸 本体・蓋・仕切り別売り

少人数や持ち寄りに人気の一段タイプ

夫婦二人やカップルなど少人数でお正月を過ごす場合や、おせちを持ち寄るパーティーシーンで人気が高まっているのが、この一段タイプです。重箱のように場所を取らず、冷蔵庫にもすっきりと収まります。モダンでおしゃれなデザインが多く、洋風のオードブルを盛り付けるのにも適しています。

形状もさまざまで、詰めたい料理や演出したい雰囲気に合わせて選べます。

・長方形・正方形タイプ

最もスタンダードな形状で、仕切りが細かく付いている商品が豊富です。少しずつたくさんの種類の料理を詰めたい場合に便利で、見た目もきれいにまとまります。

桐箱高級弁当 6仕切 内寸252×168×H50㎜
桐箱高級弁当 4仕切 内寸168×168×H50㎜

・六角形・八角形タイプ

食卓に置くだけでアクセントになる、デザイン性の高い形状です。お祝いの席にふさわしい華やかさを演出したいときに選ぶとよいでしょう。

・木目調デザイン

ナチュラルで温かみのある雰囲気が魅力です。和風のおせち料理はもちろん、ローストビーフやテリーヌなどの洋風メニューとも相性が良く、幅広いシーンで活躍します。

おせちをより華やかにする容器以外のアイテム

おせち料理は、こだわりの容器に詰めるだけでも十分に見栄えがしますが、ちょっとした小物を加えるだけで、さらに華やかでお正月らしい雰囲気を演出できます。

彩りを添えるバランや飾り

バランは、料理の味や香りが混ざるのを防ぐ仕切りとしての役割だけでなく、緑色がおせち全体の彩りを豊かにしてくれます。

伝統的な笹の葉を模したもののほか、お正月らしい松や梅のデザインが入ったものもあります。彩りが少し寂しいと感じる場所に加えるだけで、ぐっと明るい印象に変わります。

お正月らしさを演出する飾りピック

黒豆やきんとんなどに刺すだけで、簡単にお正月らしさを加えられるのが飾りピックです。扇、鶴、松、手毬など、縁起の良いモチーフのものがたくさんあります。

特に小さなお子様がいるご家庭では、可愛らしいデザインのピックを選ぶと喜ばれるでしょう。料理を詰めた後、バランスを見ながら数カ所に配置するのがポイントです。

まとめ

今回の記事では、「使い捨ておせち容器の選び方」についてご紹介しました。

この記事では、食べる人数や素材といった選び方の基本から、伝統的な重箱とモダンな一段タイプのメリット・デメリットまでを詳しく解説しました。

豪華さを演出するなら重箱、取り分けやすさを重視するなら一段タイプと、それぞれに長所があります。

今回の記事を参考により適正なおせち容器をお探しください。

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